皆様こんにちは!先週チョコレートの話題で最期にエッチングという技法について触れました。そこで今回はそれについての投稿を致します。(^^)
エッチングとは?ーWhat is etching?
上フォト:エッチングの版の一部
なかなか普段は耳なれない言葉であるかもしれません…
エッチングとは15世紀半頃にヨーロッパで発明された「版画」の技法です。
私はこの技法の専門家ではありません。が、時々工房が使えるチャンスがあればトライしています。これをするにあたり、必要なのはそれなりに場所を取る印刷機、化学薬品。(よって一般的には工房が必要です。)
この技法、やり方を簡単に説明しますと、グランドという液材でコーティングした銅板に針のようなもの、(ニードル)で引っ掻きながら絵を描き、化学薬品の中にそれをつけこみ腐食させる、この作業を繰り返し、自分のイメージまで、表現を追及していきます。
こうして版が完成したら、銅板のグランドを取り除き、版にインクをのせ、プレス機で水に浸した紙の上に印刷する。(注:説明したのは私流のやり方のほんの一例です。専門家はもっと複雑に様々なテクニックを使い作品を仕上げます。)
使用するもののイメージ***
↓
私は版画作家さんに比べると丹念に工程を重ね取り組むというより、単純に描きたい気持ちだけでスケッチの延長のように仕上げてしまう気軽な感じです。ホッコリと暖かみのある優しい線の印象が好きです。鉛筆で描いたのとも又違う、独特の線が生まれます。
上:フォト
実際の作品の例
もちろん版さえあれば何度でも同じ作品が作れるのですが、刷る技術も醍醐味のひとつ。刷り方によってもイメージが無限に変わる!そして版画ですから実際のイメージとは反転して仕上がります。(この例では花瓶の模様の鳥の位置などにご注目ください!)
だから絵を描くのと違い、混乱もする!(笑)
まぁ諸々の事情でエッチング作りはマイペースな感じ。時々はブログにアップしていくかもしれません。(^^)
ちなみに美術史上、有名な画家の多くがこの技法による作品を沢山残しています。ゴヤ、レンブラント、ピカソ等々etc.etc.。
美術館でエッチング作品を目にする事もあると思いますので、ぜひその時はチェックしてみて下さい~!
というわけで本日はエッチングの簡単なご紹介とマイアートでした。来週は絵をアップする予定です。(^_^ゞ
今日もありがとうございました!